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タマホームのテンション改革

前サイトで文章の中に「 タマホーム 」と書き込むやいなや、検索エンジンから異常なアクセスがあった。
で、その検索ワードたるや「 タマホーム クレーム 」だの「 タマホーム 欠陥 」だの、視聴者の残酷な胸の内がネットの匿名性の舞台で元気に踊り狂っており、単なるニ、三の単語の並びに思わず涙が頬を伝って落下した。やはり住宅には皆さん慎重やねと、試しに「 へーベルハウス 」も書き込んでみたら、今度はギラリと鋭利な単語群が客人をご招待することは無かったのである。タマホームだけが白い目で見られているということらしい。
で、これは私の勝手な憶測なのだが、あのCMが真の仕掛け人に思えてならない。「 ハッピィライフ、ハッピィホーム、タマホォム 」と正体不明の女性が嬉々として歌うあのCMからは、何やら日常にはないテンションの高さがあり、そしてそれをBGMが放射している。これは住宅のCMとしてどうなのか。
住宅、家というのは家庭であり、家族の拠り所であり、安心がタプタプ言って今にも溢れ出そうな場所だ。それを売るには、やはりそれと同じ安らぎをCMに盛り込むのが良い。実際、住宅のCMは緩やかなBGMが流れ、森本レオが癒しのヴォイスで語り、松井秀喜が深く眠り、豆腐に見えるキャラクターが「 ハーイ 」と透き通った声で言う。圧倒的なインパクトこそ無いものの、全般的にストレスが殆どない。
通常、CMはインパクトが要だ。まず視聴者の目線を一気に向けさせ、商品名などを脳に記憶させる。すると、スーパーで遭遇したときなんかにCMの効果で買ってしまったりする。しかし、住宅は違う。インパクトなどなくとも、家を建てたい人は自然と見る。だから家とは無縁の視聴者の目線を引き付けることは意味が無い。思い立ったが即購入の菓子や飲料とは買い方が違うのだから、CMもそれに応じて変わるはずなのだ。立てたい人を対象に考え、安心と安らぎをお届けしなければいけない。タマホームのBGMのテンションの高さは、マイホームを夢見る人たちをかえって遠ざけているように思えてしまう。