コオロギをプロデュース

ゴキブリに似てて吐き気がします…と罵られ続けて久しいコオロギだが、私は好きだ。
まずあのプニプニの腹部などの丸みを帯びたボディ。特に良く肥えて成長したコオロギに多い。ゴキブリやイナゴは鍛え上げられたクチクラの層によって叩き潰すとサク、と音を立てる。香ばしささえ感じられるクリスピーな音、今にも吐瀉しそうである。スズムシも、美しい音色にもかかわらず、露出狂がコートを拡げたようなおよそ不釣合い・アンバランスな体格が奇妙すぎる。シャブ中の鶏ガラボディさながら、見るからに不健康な虫たちと違って、ポッチャリ系で貫禄のあるコオロギは愛されて当然であると思う。最も身近なエンマコオロギに限って言えば、まんまるな顔もキャッチーなデザインで愛おしい。サンリオが目を付けるのも時間の問題だろう。
また、指でつまんだ時のスベスベした感触も、次のタッチを誘惑する。ゴキブリは油でベタベタしているし、バッタはすぐ口からトンカツソースみたいなのを零し始める。触れ合い易さについても、コオロギは優れている。