折り紙


鮫。目と牙があるのが分かるだろうか。それにしてもデザインがあまりにもポケモン的で苦しいものだ。
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私の折り紙は拙い。例えば下のサイトを見ればそれは明らかだろう。絶技のドキュメントである。


 ある折紙創作家の頁Eric Joisel ORIGAMI


こういった立体感のある折紙の凄いところは、決して撮影方法やアングルに依存した「ハリボテ」ではないということだ。完全無欠の、端の収束が起こっている。私の偏見だが、マフラーやワラジを上手に編むのとは次元が違うように思えてならない。私が立体感を出そうとすると、まず平面で作ったものをつまんで丸みを持たせるようにしか出来ない。プロはもう展開図が違う。ちなみに展開図とは完成時についている折り目を元の正方形に転写したようなものだと思っていただければよいのだが、明らかに三次元を想定した作り方をしている。私の作り方が風船を膨らませるようなものだとしたら、彼らのプロセスは彫刻師のそれであると言ってもよい。スタートにおいて既に目線が異なっている。


ただ、折紙は何年やっても楽しい。例えば紙は正方形でなくてもよい。むしろA4用紙のポテンシャルなど凄いものがある。あの紙は縦横の比が√2:1になっているのだが、これは実は正方形よりも初心者向けの紙だと言っても過言ではない。例えば馬や豚といった基本的な形の動物が非常に作りやすい。「紙の両端を半分に折る」という操作がこれほど活かされる紙は無いだろう。*1
また、紙を三等分、五等分するといった変則的な操作が、時に不思議な造形美を生むときがあるのも魅力だ。変拍子でありながら調和を持った音楽が存在するのと同じことである。あるいは高校でベクトルや図形の性質を学んだりすると、それが反映されない訳が無いのだ。実際折紙作家さんのサイトを見ていると、数学の知識に長けた方が少なくない。およそ私の理解の及ばないところで、紙々は命を与えられる。


そういえば昔*2、「秘密結社ハイパーサイエンス」というふざけた折紙の作品ばかり載せていたサイトがあったのだが、キャッシュなど残っていないものだろうか。今思い出しても笑えるくらい適当な作品だった。

*1:√2:1 は√2を2で割ると逆の 1:√2 になる

*2:私が小学校の頃に見ていたから少なくとも6年以上前