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死にかけの理系になるために(中二病サンプル)

人生はどうにかなる。底辺に落ちることがあっても生きる術はある。逃げも隠れもせず生きることは、容易ではないが不可能ではない。そういう台詞は、捩れた心の陰から漂うように表れて、光を流し込む。しかしどうだろう、「どうにかなる人生」と語順を変えるだけで、何か言いようのない陳腐さが表れはしないだろうか…逃げも隠れもしないというより、逃げ切って勝ち誇る人生が暗に示されてはいないだろうか。幸福は確かにそこにあるだろうが、安全な場所から世界を見下ろすことは地を這い砂を食らう強さを冷却してしまわないだろうか。追求するものが疑問符にまみれていかにも汚らしい。歩む道と歩みたい道が同一ではない。これは誠に問題だが問題ではないと思い込む。神々の面の皮が伸縮して表情が豊か過ぎるのは、泣いているのか笑っているのか、しかし常に勝つのは通りすがりの無神論者というわけではない。偉大なる頭脳の中にいる偉大なる神を脅迫し、女神の微笑を買収したとき、見せかけの勝利が本当の勝利を与える。人生がどうにかなる事実と、どうにかなる人生の差は、支配する者の思い込みの差でしかない。ならば私は生死をかけたゲームの中で、鋭利な偏見を自分の胸に突きつけて死にたい。