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頼られることと任されること

バレンタインなのでいいことを教えます頼られることと任されることは違いますもしあなたが自分のことを「頼りがいのある男」だと思っているのならばそれは「任せがいのある男」である可能性が十分にあります頼られるということは文字通り信頼の上に成り立つものでありますが任されることにはそれを必要とはしません「とりあえず任せておけばちゃんと結果を出してくれる」ということが個人間の信頼に結びつくかというとこれはどうも決してそうとは言いがたくつまりはめくるめくエゴの応酬の中で一体誰のために行動するのかということに焦点を絞って考えればたとえば相談に乗ってくれる男や勉強を教えてくれる男は頼りがいがあるいっぽう他者間のパイプ役だとかリーダーや責任者に進んで名乗りを上げてくれるような人間だとかは任せがいのある人間なのですそして僕は今まで自分のことを少しは頼りがいのある人間だと勘違いしていましたがどうも後者であることに気がつきましたそれは数日か数週間かあるいは数年前には薄々勘づいていたのかもしれません誰かにとって特別な人間であるためにはその誰かに特別な何かを示し特別に行動し特別な志向をもって(そしてその前提として逆に誰かが特別でなくなることの勇気をもち)はじめて成立するものであって任されたものを引き受けるだけの人間は集団中の評価のアベレージこそ上昇すれど誰かにとって特別な人間であることなど決してなく何かを欲することさえも承認されず自尊心と期待の虚像だけがもくもくと膨らみ顔を霞め没個性没個性分け入っても分け入っても黒い川セックスはしたいと言えど相手もなく「恋愛というものが分からない」なるほどそれは困ったがしかしそれは誰しも見よう見まねで習得するものをあなただけが放棄した結果であり君が高校で習った微分積分が本質もへったくれもないような雑把な定義のものであったにもかかわらず君の道を切り開いたように多くの人は見よう見まねで恋愛をしてしかしながら自らの道を切り開いてきたのだしかし君はそれを放棄した君自身がお膳立てした崇高な自意識によって君は人に嫌われることを恐れることはなかったがしかし好かれることのリスクについては考えただろうか憎むものあれば愛するものもいるだろうというのは大きな間違いだこれらは対義語ではない怨府となることを請け負ったとはいえ君に対する無関心が降り止んだわけではない五体を投げたところで愛が保障されるなど誰が言ったのだろうか