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男一匹琵琶湖一周徒歩の旅 完結編(能登川−瀬田唐橋)

〜これまでのまとめ〜
男一匹琵琶湖一周徒歩の旅 1日目(瀬田唐橋−高島市南部) - マシバ}クンシッバ
男一匹琵琶湖一周徒歩の旅 2日目(高島市南部−マキノ町北部) - マシバ}クンシッバ
男一匹琵琶湖一周徒歩の旅 3日目(マキノ町北部−長浜市) - マシバ}クンシッバ
男一匹琵琶湖一周徒歩の旅 4日目(長浜市−能登川) - マシバ}クンシッバ


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10月7日。6時にホテルで起床し、朝食を取って出発。もうこの日を最終日にすると決めた。距離は40キロ前後、この損傷した足腰でも行ける。その気になれば深夜までかけてでも瀬田の唐橋まで這ってやる気持であった。
この日は本当にただただ歩いただけなので特に書くことがない。天気は快晴、三連休の真ん中の日曜日だったこともあり、小中学校の運動会の横を7〜8回くらい通り過ぎた。あと、琵琶湖大橋以南の湖岸沿いは本当に何もないことを知っていたので、基本的にJRの路線沿いに歩いた。これは正解だったと思う。飲み食いに困らないようにするためと、本当に体がダメになった時に公共交通機関が確保できないのはヤバいと思ったからである。実際膝が爆発したり肉離れを生じたりすることは無かったけれど、そうなってもおかしくない様子だった。


結局瀬田の唐橋に到着したのは18時30分ごろだった。12時間くらい歩いたことになる。そのまま部の合宿所になだれ込み、シャワーを浴びて桃鉄やって寝た。
本当に最終日は、これくらいしか書くことがない。ウィダー・イン・ゼリーとメロンパンしか食ってないし。


ここからは後日談と感想。


まず帰還後1週間はまともに歩けなかった。足が腫れて腿や股関節がずっと痛かった。正直病院に行くべきだったと思う。本当に元の状態まで回復するのに2週間ほどかかった。
もし琵琶湖を徒歩で一周するのなら、体重や身体能力にもよるけれど、1日当たり30kmが限界だと思う。それが、最後まで無事に、順調に行程を進めることが出来る限界だと思う。時速4キロで歩いても1日7時間程度。流石に私のように1日10時間以上歩くのは阿呆のやることで、おまけに私は体重が75キロほどあるので、脚部にガタが来るのは当然と言える。痩せていて身体能力の高い人はもっと歩けるだろうし、お金と時間に余裕があるのなら更にゆっくり歩いて宿もちゃんとしたところを確保すれば快適な旅行になる。琵琶湖は綺麗で良いところだ。水も旨い。近江舞子も長浜も彦根も近江八幡も草津も見所があった。でもそれを楽しむ心と体がないと、旅は荒む。


2日目以降下半身の衰弱と損傷が激しく、足が思うように動かせなかったのだが、そのとき私は老人の苦労を垣間見たように思う。人生で初めて「走ろうと思っても走れない」という体験をしたし、立ちあがれない、座っていても寝ていても膝が痛い、そういう体験を始めてした。元々この琵琶湖一周は自分の足腰の強さを自負していたからこそ踏み切ったものだったから、自分の足腰が役を成さなくなるという経験は、対してなかなかに堪えるものだった。筋力が無くなると、長時間正座した足の痺れのような感覚がずっと続く。老人の中には、死ぬまでそんな足で暮らす人が沢山いるのだろうと思うと、少し悲しくなった。


やり終えて何か感慨や達成感があったかと言うと、正直な話、本当に辛くて馬鹿なことをやったもんだという感想しか出てこなかった。ひと月経って、ようやく笑い話くらいになったかなと言う感じ。今度はロードバイクで快適に一周してみたいもんだ。


id:murashitさんの自転車で帰省した話(まとめ)にあった「何はともあれ脚を動かせば前に進む」ってのは、真実だなと、今になって思う。だけど残酷な事実だ。前に目的地があるとは限らないんだから。地図がなきゃ地獄へ行くことだってある。それを含めて「人生ですね」。


あ、それと、すげー痩せた。4キロくらい痩せた(そして元へ戻りました)。でもオススメできないダイエット法だな。足腰ボロボロになる。


写真も何もない体験記で申し訳ないが、これで琵琶湖一周の話は終わり。一連を読んで下さった方は本当にありがとう。以上!